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引き算・掛け算の家

Esquire ジャパン 2005年12月号「日本のモダン住宅」


茶室に残されるのは、精神の娯楽。

 
そもそも、茶室は見立ての世界である。空間をどう作るかは、主人の意によって決まる。作法さえ、時代の流れのうちに変わるとしたら、茶室という空間に残るものとは何だろうか。設計者、古本竜一は、ひとつの答えをここに探った。

この茶室は、3層からなるRC打放し住宅の1階にある。間口3.6m、奥行き13mの平面の中央に、エントランスに底面を見せる格好で横たわる直方体。「1階を内に取り込んだ庭に、2階へのアプローチは、路地の見立てです」と、古本。

逆光で入る自然光、先で折れて階段へと続くアプローチ、リズムを刻む夜のスポットライト光。向きや高さ、幅の変化に光が加わり、路地の光景を豊かにする。

施主は茶道を嗜むわけではない。直方体は仕事を離れ、個に帰って心身を開放する瞑想の空間であり、生まれ育った地域でのコミュニティーの場という性格を持っている。にじり口は、縁側にもなるわけだ。
主に使われるのは、夜。闇に馴れ染む外周の黒の内側は、意外にも朱。「闇に溶け合う明るさとしての朱。英気を与える色でもあります」と古本。友人と語らうこともあると話す施主も「案外落ち着く」と満足気だ。
狭小敷地という環境で、素材や色彩など様式をはずした上でも、精神的なものが自ずと湧き出る空間であること。数寄屋建築の経験を経た古本が思う現代の茶室は、「精神の娯楽空間」である。


引き算・掛け算の家
エントランス
茶室
瞑想室
路地
LDK
サニタリースペース

 

四季の家

中国新聞土曜版ハウジングニュース 2005年5月21日
「マイスタイル」


空間生かした二世帯住宅
30畳のリビングで四季の庭を楽しむ

 
 広島市西区の夫婦は昨年、二世帯住宅を完成させた。子供が独立し、今度は80代の母親と3人で豊かに暮らせる家にしたいと、建築家の古本竜一さん(中区)に設計を依頼した。

 目を引くのは、1階にある約30畳のリビング・ダイニング。南側の開口部を全面ガラス張りにし、庭の緑を空間に取り込んだ。コンクリート打ち放しの柱とのコントラストも鮮やかで、一幅の絵を思わせる。「四季折々の緑を眺めながら、落ち着いた時間を過ごせる。そこがとても気に入っています」。床には天然木、壁には漆喰を塗るなど自然素材にこだわり、薪ストーブを置いた東側はタイル張りにした。
 
 母親が寝起きする2階は、居間に加え、マツやケヤキ、スギをふんだんに使った茶室風の部屋を設け、和の趣を強調。「友人を招いてのお茶会を開くなど、母もこの家の暮らしを楽しんでいるようです」とうれしそう。シンプルでナチュラルなたたずまいの中で、二世帯の空間がそれぞれの個性を静かに主張している。


四季の家
庭園
エントランス
リビングルーム
茶室

 

 

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設計主旨

設計主旨
作品解説

 

光る壁の家
仁保の家
閉じて開く家
小川内歯科

 

 

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南千田の家
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