将来的に医院開業を考えている方や、すでに具体的に検討に入っている方もいらっしゃるでしょう。近年では医院開業の年齢にも幅が広がってきているので、開業時期で迷ってしまうかもしれません。30代前半での開業や、50代での開業も珍しくなくなってきています。
また、医院開業ではエリアの選択や物件探しも大切ですが、他にも様々な準備が必要です。
こちらでは、広島で多くの医療・薬局・福祉系の建築設計を手がけている株式会社古本建築設計が、医院に大切な設計のポイントについて解説します。
設計会社の比較や検討、問い合わせの際の参考にしてください。
目次
【広島】医院開業前に知っておきたいこと
医院開業をする前に知っておくべきことがいくつかあります。
また、なぜ開業をしたいのか、どのような医院にしたいのかを明確にすることが、医院開業の成功につながるでしょう。こちらでは、医院開業を思い立ったら何をするべきか、そして医院開業の流れについても解説します。
【広島】医院開業を思い立ったらやるべきこと
今までに医院開業を実現させてきた医師たちの、開業を考えたきっかけは様々です。何かがきっかけとなり、医院開業の検討を始めることになります。きっかけの段階ではまだ、医院開業は憧れにすぎないというケースも珍しくありません。
漠然とした憧れではなく、現実として医院開業を進めていくなら、なぜ開業をしたいのか、どのような医院開業を目指しているのかといった診療方針を明確にする必要があります。
開業のきっかけを掘り下げていくことで診療方針につながり、診療方針によって医院開業の方向性を決めていきます。医院開業するのになぜ診療方針が関係するのかと思われるかもしれませんが、対象となる患者さんの層によって物件選びや建築・設計などにも違いが出てくるのです。
まずは、思いつく限りの医院開業を考えたきっかけを、すべて紙に書き出してみてください。きっかけを書き終えたら、次は医院開業をして自分は何をやりたいのか、どのような医院を目指すのかを書き出してください。書き出していく中で、医院のコンセプトや患者層、目指す医院がハッキリと見えてくることでしょう。
【広島】医院開業する際の流れ
医院開業には様々な準備が必要です。道のりは長いですが、どのように進めていけばよいのかを把握し、着実に進めていけば医院開業の成功につながります。
こちらでは、医院開業の大まかな流れについてご紹介します。
1.開業地の選択
どのような患者さんに対してどのような診療を行うのかというコンセプトをもとに、医院開業するエリアを決めます。エリアだけでなく、開業形態も決めなければなりません。医院開業といっても、一戸建ての他にビルや商業施設のテナントとして入る方法や、医療モールへの入居などの形態があります。
開業形態はエリアによって特徴があり、郊外での医院開業は駐車場を備えた一戸建てが一般的で、首都圏など都市部では医療モールやビルへのテナント入居がほとんどです。
2.物件探し
エリアや開業形態が決まれば、次は物件を探します。物件は不動産会社の他に、開業コンサルタントに依頼することもできます。これから一戸建てで建築する場合や、テナントとして入居する場合、空間にこだわるなら建築設計事務所に相談しましょう。
忘れがちですが、薬局の場所も重要です。診察の後で薬局に処方箋を持って行くことが困難では、患者さんに余計な負担がかかってしまいます。薬局の場所によっては、患者さんの減少にもつながってしまいますので、慎重に比較・検討しましょう。
3.資金調達
医院開業の準備で重要なポイントが、開業のための資金調達です。借り入れをする必要な金額を算出し、事業計画書などをもとに金融機関と交渉をしていきます。担当者と面談を行い、融資の審査へと進みます。
4.内装工事
物件が決定すると、内装工事を行います。内装の決定と同時に、導入する機器に合わせてスペースや動線を考えなければなりません。内装工事を依頼する業者は、医療機関の内装工事の実績がある業者だと安心して依頼できるでしょう。
5.スタッフの採用や医院のPR
医院開業まで3か月ほどの段階で、スタッフの採用を始めてください。また、この時期にはエリアに住んでいる人や近隣で働いている人に向けて、医院のPR活動も始めていきましょう。折込広告やチラシ、ホームページなどが主なPR施策となるでしょう。
6.保険医療機関申請
医院開業にあたって、保健所には診療所開設届の提出を、厚生局へは保険医療機関指定申請が必要です。手続きに不備があると予定通りの開業が難しくなることもあるので、行政手続きは細心の注意を払ってください。
医院開業まで1か月が迫ると、スタッフの研修や備品の発注など最終的な準備に入ります。電子カルテの使い方など、機器類の最終チェックも全員で共有してください。
【広島】医院開業のタイミングと設計ポイント
これまで医院を開業するには、40代が比較的ベストなタイミングといわれてきました。しかし、近年では30代や50代など開業のタイミングが幅広くなってきています。
また、建築や設計についてもデザイン性だけではなく、医師やスタッフの使い勝手や患者さんにとって居心地がよいことが大切です。福祉の観点からは高齢者や子どもにも優しい設計が求められるでしょう。
こちらでは、医院開業の年齢的なタイミングと設計のポイントについて解説します。
【広島】医院開業に適したタイミング
近年では、医院開業する医師の年齢幅が広がってきている傾向が見られます。
従来からのボリュームゾーンである40代は、現在も変わらずメインの層です。しかし、最近では30代や50代にも広がってきており、特に30代前半での医院開業が増加傾向にあることが特徴的といえるでしょう。
医院開業に適したタイミングは以前まで、勤務医として働き始めて経験を積み、10数年経った40代で医院開業をすることが一般的でした。医師としての知識や経験はもちろんですが、患者さんとのコミュニケーションスキルを磨くことも必要なので、40代での医院開業がベストなタイミングといわれていたのです。
しかし、自分の将来は自分で切り開くことを余儀なくされている若い医師たちは、早くから将来設計を考えなければならなくなっています。都心では医院開業に適した物件が少なくなってきていることもあり、医院開業するなら少しでも早くといわれるようになったのです。
また、医療費の抑制が続いていることも、医院開業の時期を早めている一因です。医院開業には多額の資金が必要なので、投資した資金を回収するためにも、とにかく早く開業してしまわなければという風潮につながっているといえるでしょう。
医院開業の高齢化も見られますが、これは定年を迎える年齢が近づいてきたと感じ始める50代でも、まだまだ若く体力のある人も多いです。定年を意識したときに、まだまだ働きたいという思いから定年のない開業医へと転向するようです。
早い開業と遅い開業では、それぞれにメリットがあります。どのように違うのかを解説します。
若い年齢での医院開業のメリットについて見てみましょう。
- 金融機関から融資を受けやすい
- 体力があり長時間の診療が可能
- 長期での固定資産の活用が可能
- 次のステップを考えられる
続いて、年齢が上がってからの医院開業のメリットもご紹介します。
- 診療に自信を持てる
- 高い技術力がある
- 医局などの人脈がある
- 開業や経営について相談できる相手が多い
上記が早い開業と遅い開業、それぞれのメリットの違いです。自分の環境や立場によって、医院開業に適したタイミングは異なるので、比較した上でベストなタイミングを見極めましょう。
【広島】医院開業時の設計ポイント
医院開業の準備では、設計事務所の比較・選定も重要なポイントといえます。有名な建築士や設計事務所であっても、医院や薬局、福祉系など医療に関わる施設の設計経験がない場合には注意が必要です。
デザイン性の高い内装で完成時には大満足だったとしても、いざ診療が始まると動線が悪くてストレスに感じてしまうといったことが起こりかねません。医院、薬局、福祉系などの設計経験のある設計事務所に依頼することをおすすめします。
医師の思い入れが詰まった医院ですが、その空間は患者さんのためのものです。特に設計やデザインなどにこだわりが強いと自分で感じる場合には、一旦落ち着いて、患者さんにとって居心地のよい空間になるか、リラックスできる空間になるかということを考えてみてください。
また近年では福祉の観点も重視されるので、高齢の患者さんや小さな子ども連れの患者さんにとって、動線に問題はないかなども考える必要があるでしょう。
広島での医院開業・建築設計のことなら株式会社古本建築設計へ問い合わせを
医院開業を行うにあたって、物件選びや開業の流れだけでなく、時期や内装の設計、建築など様々なことを比較・検討する必要があります。一つひとつと真摯に向き合い、医院開業を着実に進めていきましょう。
広島の株式会社古本建築設計は、1993年の創業以来、医院や薬局など医療・福祉系の設計実績が豊富にあります。開業コンサルと連携し、物件探しから建築デザイン、開業準備まで理想の医院づくりをサポートいたします。広島で医院開業をご検討の方は、ぜひ株式会社古本建築設計にお問い合わせください。お電話でのお問い合わせ・メールでのお問い合わせも承ります。
医院開業・事業用建物の豆知識
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